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マラッカ航海日誌補遺

文明の出来方

きょうはLRTに乗った。降りようとすると、こちらが降り終わる前に白人女が正面から突っ込んでくる。ここまでくると彼らは決して譲らない。降りるのであれ乗るのであれ野蛮人が道を譲るのが当然なのである。彼らはこの権利のために戦争をする。女の胸に肘を当ててやったがぶよぶよだった。日本人のなかにはまだ、日本人は公共のマナーが悪く白人はマナーがよいと思い込んでいる人が少なくないようなので何度でも繰り返すが、白人の公共空間におけるマナーは最悪である。白人は、状況によってどこまでも悪くなり切れる人種である。ここがアジアである、東南アジアであるということもひとつの状況である。コーカソイドには律法が必要な理由がここにある。

インターネットによって人間が進化するとか、人間が何か違ったものになっていくとか、そういう主張があるが、まったくの幻想だと思う。そういう人は石器時代の人間はわれわれとまったく違った生き物でコミュニケーションも不能だと思っているかもしれないが、私はそうは思わない。

東南アジアは今インターネットの世界で孤立した状態になっているようだ。特にブログは弱い。ココログはまだましなほう。いまKLでFC2はほとんど使えない状態。画像のアップロードが出来ない。仕方がないので画像をココログでアップロードしてFC2に貼る。

ネットは実は仕事を増やし仕事を遅くしイライラを募らせた部分のほうが大きいと思う。ネットで本当に得をしているのは学生や主婦あるいは筆記ーだけではないか。私もある種の学生である。インターネットはどこか便利そうで何か出来そうな感じがすることは確かだが、その「予感」が、「やる気」を刺激してみんなをがんばらせているだけだと思う。インターネットは精神の相場化、精神の投機化にすぎない。

日本とかアメリカで、「ネットのなかに生きている」とか「ネットが分身である」とかそんなふうに言っている人は、もっとひどい天変地異が起きて日本のネットがいまの東南アジアのような状態になったら、次の日からどうやって生きるのだろう。

先日、私は理由のわからない病気で一晩苦しんだ。酒は飲まない。いつもと同じものを食べいつもと同じ生活をしていたのに、急に二日酔いのような症状が出て気持ちが悪くなり、妄想も少し出て一晩のたうちまわった。自分が作ったFC2のブログに自分の人格が半分乗り移って人格が引き裂かれ、FC2の方が弱いので攻撃を受けているという妄想に繰り返し苛まれた。そのFC2ブログというのも、いわくつきの「白人のいる風景」のほうではなく、このブログの閉鎖に備えてたんなる過去記事倉庫として作ったほうなのである。どうしてそういう無機的なところが私に反逆するのかと不思議であった。

人間はどこまで進化しても肉体であるし、肉体を超えて進化したければ解脱を目指すべきである。この原理原則を忘れると、たいへん不健全なことになる。

ただ、多くの人が自分たちはウェブのなかに生きているという幻想に取り付かれているこの何十年かを利用して、上手にお金を儲けることが出来るとしたら、それはそれでたいへん結構なことである

ところで、文明と文化とは違うという。そして日本文明は独立文明だという説がある。このことは「文明の衝突」という本の著者の説として有名になった。だいたい右よりの人はこの説を支持し、左の人はこういう考え方を嫌悪する。あるいは「文明」といった枠組みを基礎にもってくること自体を嫌うのかもしれない。

しかし、文明か文化かなどという議論はほんとうはどうでもいいことである。文化は断片であっても文化たりうるが、文明はある統合的なシステムを持たなければならないというのであろうか。しかし、客観的にどのような要件を備えたら統合的なシステムを持ったといえるのかはよくわからないところである。

「文明」が出来るときの本当の出来方は、「われわれ」というものがまずあり、「俺たちはあいつら(=野蛮人)とは違う」という気持ちをはっきりもつ、というものであると思う。この気持ちを失ったときに文明も崩壊していく。

この二つの気持ちにかんして、時間的に相当長期にわたって持続する意思が明確で、空間的にもかなりの範囲を覆うことが出来たときに「文明」が成立する。それだけのことである

われわれが日本文明は独立文明だと思えばそのとおりになるし、日本人自身がそうでないと思うなら他の連中は諸手をあげてその意向を歓迎し追認するのは当然である。

一番よくないことは、こういう問題に「客観性」を求めることである。そのうえ、その客観的存在を他の文明の人間たちに確認してもらおうとすることほど滑稽なことはない。しかしそういう者が多い。そのような日本人が相当数存在すること自体が、日本文明は独立文明でないという反証材料になるだろう。

だから日本文明は今(も昔も)瀬戸際にあるといえる。そのような者たち、学問(科学)性の名によって客観性を求め、しかもそれを他に求める者たちを淘汰できるかどうかに日本文明の存立はかかっている。

左翼だが、グラムシという人は「絶対的歴史主義」ということを主張したという。日本で「歴史」という言葉を口にし「歴史」をもてあそぶ人の多くの拠って立つところは「相対的歴史主義」なのだろう。歴史が「絶対」になるということは、それが唯一の歴史すなわち「自分の」歴史であるということである。「自分」はいつでもどんな場合でも世界の中心である。自分の歴史であるということはまた、自分の実践だということであり、今ここで歴史を作っているという意味だと思う。自由であるということは、より多くの場合に相対主義の言い訳になるが、実践の主体にすべて委ねられているという意味で絶対である。どんなに小さな実践でもその実践があるかないかによってまったく異なる世界が現出する(同じ世界には決してならない)という意味で、実践は絶対主義的である。ところが「歴史」を口にする人の多くは他者の歴史の話をしているか、他者によって評価された歴史の話をしているにすぎない。

まずもって、資産の何分の一かを「金」に替え、信頼できる銀行の貸し金庫に保管することが役に立つであろう。

つぎに、ネット発言者が同時にネットトレーダーであるという状況を作ること。たいした金額を投資する必要はない。とにかくインターネット口座を作り、マネーファンドでもインデックスファンドの積み立てでもしておくのである。

そして、言論の延長としての「制裁」の可能性を状況として作り出すこと

というのは、100万円の若いネットトレーダーがいつ億万長者になるかわからないのである。ここ数年の市場ならインデックスファンドの積み立てだけでもそこそこ儲かった。ネットで発言している人々がそろってネット証券の口座を持っているというだけである種の「潜在力」を持つことができる。これも政治的な力になる。

グーグルの創始者たちが何千台ものパソコンをつなぎ合わせてスパコンとして機能させたといわれるように、何十万人ものネット発言者が発言に呼応して同時にネット投資家であることによって、言論の延長としてのネット上の政治的なヘッジファンドの形成が可能になるであろう。

文明を作り出し、維持していくためにはこのくらいの悪意が必要である。かっこつけていては文明は作り出すことはもちろん維持することもできない。


三島由紀夫の「暁の寺」(「豊穣の海」第3巻)は、日本のタイヲタ右派の源流のような作品であるが、興味深いプロットもある。

私はこの小説をずいぶん昔に読んだので大分忘れてしまったが、主人公である三友商事か住井物産かなんかの顧問弁護士が会社の委託で調査のためにタイやインドを旅する話から始まる。

大企業お抱えの旅なので弁護士は高級ホテルばかりにとまることになる。三島由紀夫は「オリエンタル・バンコック」をべた褒めである。このあたりがタイヲタ右派の心の支えである。もっとも取材のときに本当にそんなによかったのかどうかはわからない。

その後主人公はインドに行く。例によってガンジス川のほとりで牛と目があって?いかにも安っぽい「本質」を見る体験をする。これは創作にしても安っぽい話である。三島由紀夫にそのような観照体験のようなものがないことはほぼ確かだろう。井筒俊彦の「意識と本質」は淡々とした学問的な著作だが、彼が「本質脱落」に近い体験をしたであろうということは察せられる。三島のはそれと対照的である。

とにかく、「本質を見てしまった」主人公は、「見てしまった」という言葉遣いをする時点で主人公も著者も「何も見ていない」ことがバレバレだと思うのだが、とにかく、うっとりとしたままホテルに滞在しているため、そのインドのホテルで経験する「人種差別」も気にならない。

主人公は大企業のお抱えだからホテルは前もって十分な金を積まれている。ボーイはどの客よりも先に主人公に給仕する。すると、それを見ていたイギリス人客が不機嫌になる。ボーイを呼びつけてしかりつける。それ以来、ボーイは常に白人に先に給仕するようになり、主人公はいつも一番最後になってしまう。。。でも、そんなことも気にならない、という話である。

このイギリス人の振る舞いはこれ自体はスマートとはいえないかもしれない。しかし、もう何百年もアジアを支配していてもまだこれだけ頑張るのである。

白人が今アジアで、そして世界中で享受しているヘゲモニーはこのような決してかっこよくない努力の積み重ねの上に成り立っているのだということをわれわれは学ばなければならない。

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