私はタイで飲むボトルウォーターはAuraと決めている。
なぜといえば、コンビニで見る限り、これがいちばん高いボトルウォーターだからだ。
私はAuraの小瓶を何本も買って飲む。
決して大瓶には手を出さない。
大瓶は使い切るまでに雑菌が入る可能性がある。なにより大瓶を買って節約しようとするのは貧乏くさい。
タイでは貧乏くさいことは禁忌である。
だから皮肉なことに、日本人が旅行先や滞在先に「タイを選んだ時点で」ナメられるのである。タイに入国しようとする日本人は入管・税関を通る時点でタイ役人の虐待の対象となる。タイが貧乏滞在できる国だからである。
「Aura」はチェンマイ近郊のメー・リムというところで採取された鉱泉水である。
タイ北部全域に蟠踞する白人セックス滞在者の淫水が山岳地域の土壌に沁み込み、泉の水に混じって噴き出してきている可能性もあり、そのせいか、すこしクリーミーで柔らかい味がする。
しかしMinereよりはうまい。シンハは硬い。
タイでは何よりも「見てくれ」が大事である。
「見てくれ」とは、ひとつは「美しい容姿」のことであり、もうひとつは「カネがありそうに見えること」である。
容姿のためにカネを使うのはタイでは市民の義務でもある。
タイにおいて「美しい容姿」とは、第一に肌色が白いこと、そして白人混血アジア人のような顔立ちということ。
これは日本の俗悪な趣味と似通っているようで少しずれている。それは、タイのテレビを見ればわかると思う。タイでは特に色が白いことが重視される。
しかし、いまさら薬を使って色白にしたり、白人のように整形したりするのもちょっと・・・である。
だからその分、それをカバーするだけ「金持ちそう」に見せなければならない。
つまり、金持ち中国系のように見せる義務がある。
タイでは金持ちそうに見せることは「市民たらんとする有色人種」の条件である。タイでは、有色人種は身なりと持ち物に気をつけなければならない。
これを怠るとさまざまな場面で不利な扱いを受け、時に官憲による危険な扱いを受けることになる。
タイにおいては、日本人は、ビジネスマンのようなスーツ着用で旅をするのが望ましいが、それが無理でも新しそうな(すこし高そうな)長袖・長ズボンは必須である。
カバンは常に新しく清潔なものを持ち歩くこと。
白人がやっているからといって、マネをして汚いリュックを持ち歩くようなことは禁物である。貧乏な少数民族として虐待されることにつながる。
そうでなくてもそのような行為はタイ人の目には「自らが有色人種であること」を忘れた「傲慢」な振る舞いと映るだろう。
そのような有色人種がタイ人にはいちばん嫌われる。
本当に金がなければ山岳少数民族扱い(人間未満、ケダモノ並みの扱い)だが、金があるのに貧乏を気取っている場合は、却って複雑な問題を引き起こしかねない。
貧乏人どもの陰険な「嫉み」を引き起こし、あるいは後進国中流層の国家的嫉妬から出た「付け込み」にきっかけを与える。
普段から顔に白い粉を塗ることも大切。コンビニに各種売っている。
本当は純金のブレスレット、ネックレスなどをいくつも目立つようにつけて歩くのが望ましい。
しかしこれは日本人には抵抗があるだろう。
だから私は、タイではいつも、身なりと持ち物に気をつけるとともに、ちょっと金持ちそうに見せるアイテムとして、移動するときはせいぜいAuraの小瓶を持ち歩くのである。
なおビニールボトルのボトルウォーターは、飲むものではなく、うがいや洗顔用である。
タイとはだいたいこういう国である。
が、私は汚いバックパックを担いでいるツーリストを見ると人種を問わず腹が立ってくる。汚い服装よりも実際に迷惑なのだ。
Author:Kuantan
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